武士道は、日本の伝統的な価値観とそれに根ざしたコミュニティを、無私の精神で、命をかけて守り発展させていこうという、哲学であり倫理観だと考えている。
サポーターが、国際的な試合に臨む選手に対する賛美として、ある種の愛国心を以て「サムライ」と呼ぶ気持ちは分かるが、武士道ではないと思う。私の考える武士道に基づけば、東日本大震災で、国のために決死の覚悟で原発に向かう自衛隊や消防士たちこそ「侍」である。
なお、これはサッカー日本代表を批判するものではない。国際的に活躍する選手の功績が、日本の地位向上に貢献していることは疑いがない。日本の名誉を高めるという観点からすれば、武士道というよりも、やはりナショナリズムまたはセンチメンタリズムなのではないだろうか。
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