人間は失敗しながら成長するものであるが、その失敗の多くは先人が経験済みのものである。歴史は繰り返す。個人レベルの日常の些末な出来事ならばともかく、一国の将来に関わるような大きな決断をする時、決断する者は、自らの短くも小さな経験に頼ることなく、過去の人類の歴史を踏まえて判断しなければならない。
だからこそ、歴史観は、政治家に「最低限」必要な素養なのだ。
いや、これは政治家に限ったことではない。歴史に無知な者は、先達により連綿と作り上げられた歴史と伝統を軽視したり、過去を現代の判断基準で断罪するという愚を犯す。
こうして考えると、次の世代に日本の歴史を伝えることの重要性は論を待たない。学校教育だけに任せず、家族やコミュニティ、そして各種メディアが「正しく」伝えて行くことが肝要。
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